博報堂提唱、AaaS/アースとは?目的や提供価値まとめ

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AaaS:Advertising as a Service/アドバタイジング・アズ・ア・サービス アド・アズ・ア・サービス
広告業界・広告代理店・広告分野におけるデジタルトランスフォーメーションの一つの形です。

どういった概念なのか、広告業は元々サービス業なのにAaaSと打ち出すほど新しさはあるのかなど、解説します。

AaaS提唱の背景

課題起点

広告主の課題感では、

何らかのメディア施策、あるいはコミュニケーション施策を実施する際に、
それが本当に事業の成長やマーケティング効果に跳ね返っているのか、可視化できてない・全体最適化できていない・振り返りもできない、といった声が聴かれます。

裏を返せば、デジタルシフトの加速により メディア横断効果の可視化・効率化ニーズが高まっています

上記課題に対応しようとみるソリューションは多々開発されていますが、領域単位の個別最適競争に陥りがちです。
かつ、ソリューション利用フィーがかさむ割に観察できる/改善する効果が限定的など、満足度を得ること以外の重みが小さくなってしまっています。

ソリューションはカオス状態、との解釈ができそうな状態

川上ではコンサルが、川下ではプラットフォーマーが、川中では広告代理店やテック企業が、それぞれソリューションを複数打ち出しています。
たくさんあるけど違いは?どれがいいの?といったカオス状態です。

加えて、テクノロジーの進化や個人情報規制などを背景に、TV局やデジタルプラットフォーマーの中で、それぞれメディアが個別に進化をしています。
が、 広告主や代理店にしてみれば目的は全体最適なので、メディアを統合した対応が必須です。

こういった

効果の可視化ソリューションカオス状態の脱却全体最適化

に対応する考え方が、AaaSです。

DXでのアプローチ

AaaS=広告(メディア)ビジネスにおける、デジタルトランスフォーメーション(DX/Digital Transformation)
広告メディアビジネス全体が向かうべき方向を示したものです。

・・方向性、です。

DXについてですが、これはデジタル化によって、情報の扱い利便性(記録、加工/統合、伝送速度・精度)
飛躍的に向上し、あらゆる産業における価値を「モノ」から「サービス」に変えていく
ことを指します。

MaaSは、
モノ:自動車
サービス:移動するためのサービス・コンテンツを取りまとめ、統一されたプラットフォームに乗せることで、利用者に効率的な移動の選択肢を与え、予約や決済などを統一することで利便性をもたらす統合型の移動サービス
デジタル技術:情報処理

これをAaaSに応用すると、広告メディアのDXとは、
モノ:広告枠
サービス:広告枠の統合=広告効果
情報技術:データ統合/処理

となります。
広告についても、個別の広告まつわる情報をデジタライズ、 情報を統合し、広告効果単位で動かせる「サービス」に価値の比重を移すこと、これがAaaSです。

方向性にとどまらず具体的な打ち手も存在、これまでも先進的な企業でやられていたことを全部統合して名前を付けて再整理する、という認識が近そうです。

AaaSでできること

ぼくの/わたしの役に立つの?

AaaSで実現する世界は、広告効果を枠売りから効果売りへと昇華させます。
・・まあ今までも一部ではできていたところですが・・・

広告主のマーケティング戦略上のターゲット及び評価指標と、メディアの売り方と買い方=取引指標とが乖離している状況を打破する概念です。

ということはつまり、

1,500PRP出稿します、広告費oo円支払います

ではなく

3,000万円売り上げをアップさせます、そのための広告費はoo円です

といった世界が実現していくことになります。

何でできるようになるの?(今までできなかったの?)

完全に広告代理店の内部要因ですが、システム基盤と統合メディアDWHをつくったので、”プラニング、“バイイング”、“モニタリング”のメディアビジネスのプロセスが同一環境下で接続可能になりました、とのことです。

上記サイクルが、

多層的に成り立っているようです。事業成長のスパイラルを実現する、とのこと。

まとめ

AaaSとは

「システム」を基盤とした統合メディア運用「サービス」の提供
個別の広告まつわる情報をデジタライズ、 情報を統合し、広告効果単位で動かせる「サービス」に価値の比重を移すこと

AaaSの目的

広告メディア活動の全体からみて生じていた「無駄」をテクノロジー(データ・システム・アルゴリズム)により排除し、「メディア投資効果」を最大化することで広告主の事業成長に貢献する

AaaSの提供価値

「無駄」を、”分断され、かつ目に見えない要素が大きかったために広告メディア活動の全体からみて生じていた”ものとして定義、それを解消すべく、広告主のターゲットや評価指標に沿ったメディア商品を、メディア横断で統合的にプラニング・バイイング・モニタリングを可能にする

・・で、具体的には何なのか、の部分。
ソリューションとして何があるのか、まではリリースされていなかったため、そのあたりは次回おまとめします。

と言いますか、同じ日のリリースで出ていた、

ADKマーケティング・ソリューションズ、
ラクスルの運用型テレビCMサービス「ノバセル」と協業へ
~目標CPAに基づく運用型TVCMワンストップソリューションを提供開始~

これがAaaSのTVレイヤーを体現してるんじゃないかな、と思う今日この頃です。
大丈夫か博報堂。